--- description: このガイドではMisskeyのインストール・セットアップ方法について解説します。 --- # Misskeyを手動で構築する このガイドではMisskeyのインストール・セットアップ方法について解説します。 :::danger 一度使用を始めたサーバーのドメイン・ホスト名は、決して変更しないでください! ::: :::tip{label='前提条件'} #### 以下のソフトウェアがインストール・設定されていること - **[Node.js](https://nodejs.org/en/)** (20.4.x以上) - **[PostgreSQL](https://www.postgresql.org/)** (15以上) - **[Redis](https://redis.io/)** - **[FFmpeg](https://www.ffmpeg.org/)** Debian/Ubuntuをお使いであれば、`build-essential`パッケージをインストールしておくと良いです。 #### corepackが有効化されていること ```sh sudo corepack enable ``` ::: ## ユーザーの作成 Misskeyはrootユーザーで実行しない方がよいため、代わりにユーザーを作成します。 Debianの例: ```sh adduser --disabled-password --disabled-login misskey ``` ## Misskeyのインストール ```sh sudo -iu misskey git clone --recursive https://github.com/misskey-dev/misskey.git cd misskey git checkout master git submodule update --init NODE_ENV=production pnpm install --frozen-lockfile ``` ## 設定 設定サンプルの`.config/example.yml`をコピーし、`default.yml`にリネームします。 ```sh cp .config/example.yml .config/default.yml ``` `default.yml` をファイル内の指示に従って編集します。 ## ビルドと初期化 次のコマンドでMisskeyのビルドとデータベースの初期化を行います。 これにはしばらく時間がかかります。 ```sh NODE_ENV=production pnpm run build pnpm run init ``` ## 起動 お疲れ様でした。以下のコマンドでMisskeyを起動できます。 ```sh NODE_ENV=production pnpm run start ``` GLHF✨ ::::g-details{summary="systemdを用いた管理"} systemdサービスのファイルを作成 `/etc/systemd/system/misskey.service` エディタで開き、以下のコードを貼り付けて保存: ```ini [Unit] Description=Misskey daemon [Service] Type=simple User=misskey ExecStart=/usr/bin/npm start WorkingDirectory=/home/misskey/misskey Environment="NODE_ENV=production" TimeoutSec=60 StandardOutput=journal StandardError=journal SyslogIdentifier=misskey Restart=always [Install] WantedBy=multi-user.target ``` :::warning CentOSで1024以下のポートを使用してMisskeyを使用する場合は`ExecStart=/usr/bin/sudo /usr/bin/npm start`に変更する必要があります。 ::: systemdを再読み込みしmisskeyサービスを有効化 ```sh sudo systemctl daemon-reload sudo systemctl enable misskey ``` misskeyサービスの起動 ```sh sudo systemctl start misskey ``` :::tip `systemctl status misskey`と入力すると、サービスの状態を調べることができます。 ::: :::: ## Misskeyのアップデート方法 :::warning アップデートの際は必ず[リリースノート](https://github.com/misskey-dev/misskey/blob/master/CHANGELOG.md)を確認し、変更点や追加で必要になる作業の有無(ほとんどの場合ありません)を予め把握するようにしてください。 ::: masterをpullし直し、インストール、ビルド、データベースのマイグレーションを行います: ```sh git checkout master git pull git submodule update --init NODE_ENV=production pnpm install --frozen-lockfile NODE_ENV=production pnpm run build pnpm run migrate ``` アップデート内容、およびデータベースの規模によっては時間がかかることがあります。 アップデートが終わり次第、Misskeyプロセスを再起動してください。 ```sh sudo systemctl restart misskey ``` :::tip ビルドや起動時にエラーが発生した場合は、以下のコマンドをお試しください: - `pnpm run clean`または`pnpm run clean-all` - `pnpm rebuild` :::