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2023-12-31 13:26:24 +09:00

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Misskey install shell script v3.0.0

Misskeyを簡単にインストールするためのシェルスクリプトができました

いくつかの質問に答えるだけで、UbuntuサーバーへMisskey(v12)を簡単にインストールできます!

また、アップデートスクリプトもあります。

v12の場合はこちら
English version

ライセンス

MIT License

準備するもの

  1. ドメイン
  2. Ubuntuがインストールされたサーバー
  3. Cloudflareアカウント推奨

:::danger

一度使用を始めたサーバーのドメイン・ホスト名では、データベースを作り直さないでください!

:::

Let's Encryptの認証を試行できる回数が少ないので、サーバーのネットワークやDNSの設定を十分確認してからインストールを開始してください。

Cloudflareの設定

Cloudflareを使う場合、Cloudflareのドメインの設定を完了してからインストールを開始するようにしてください。
ネームサーバーの適用には最大で3日程度かかる場合があります。

また、nginxとCloudflareを設定する場合、Cloudflareの設定画面にて、

  • DNSを設定してください。
  • SSL/TLS設定にて、暗号化モードを「フル」に設定してください。

操作

1. SSH

サーバーにSSH接続します。
(サーバーのデスクトップを開いている方はシェルを開きましょう。)

2. 環境を最新にする

すべてのパッケージを最新にし、再起動します。

sudo apt update; sudo apt full-upgrade -y; sudo reboot

3. インストールをはじめる

SSHを接続しなおして、Misskeyのインストールを始めましょう。

ただ、インストール前にTipsを読むことを強くお勧めします。

wget https://raw.githubusercontent.com/joinmisskey/bash-install/main/ubuntu.sh -O ubuntu.sh; sudo bash ubuntu.sh

example.comは自分のドメインに置き換えてください。

4. アップデートする

アップデートのためのスクリプトもあります。

アップデートスクリプトは、環境のアップデートは行いません。CHANGELOG日本語およびGitHubのリリース一覧英語を参考に、適宜マイグレーション操作を行なってください。

まずはダウンロードします。

wget https://raw.githubusercontent.com/joinmisskey/bash-install/main/update.ubuntu.sh -O update.sh

アップデートしたいときにスクリプトを実行してください。

sudo bash update.sh
  • systemd環境では、-rオプションでシステムのアップデートと再起動を行うことができます。
  • docker環境では、引数に更新後のリポジトリ名:タグ名を指定することができます。

動作を確認した環境

Oracle Cloud Infrastructure

このスクリプトは、Oracle Cloud InfrastructureのAlways Freeサービスで提供されている2種類のシェイプのいずれにおいても動作します。

  • VM.Standard.E2.1.Micro (AMD)
  • VM.Standard.A1.Flex (ARM) [1OCPU RAM6GB or greater]

iptablesを使うようにしてください。

Issues & PRs Welcome

上記の環境で動作しない場合、バグの可能性があります。インストールの際に指定された条件を記載の上、GitHubのIssue機能にてご報告いただければ幸いです。

上記以外の環境についてのサポートは難しいですが、状況を詳しくお教えいただければ解決できる可能性があります。

機能の提案についても歓迎いたします。

Tips

選択肢の選び方や仕様についてなど。

Systemd or Docker?

v1から、インストールメソッドにsystemdとDockerとを選べるようにしました。

Dockerと言っても、MisskeyだけをDockerで実行し、RedisやPostgresなどはホストで直接実行します。
docker-composeですべての機能を動かす方法については、mamemonongaさんが作成したこちらの記事がおすすめです。

Docker Hubイメージを使う設定であれば、Misskeyのビルドが不要になるため、一番お勧めです
ただし、マイグレーションは必要なので、アップデート時にMisskeyを使えない時間がゼロになるわけではありません。
また、Misskeyのビルド環境を準備しない(git pullしない)ので、フォークを動かしたくなった時に設定が面倒になります。

ローカルでDockerをビルドする方式は、パフォーマンス面で非推奨です。

systemdは、Docker Hubにイメージを上げるまでもないものの、フォークを使いたい場合にお勧めです。

お勧めする順番は次の通りです。

  1. Docker Hub
  2. systemd
  3. Dockerビルド

nginxを使うかどうか

サーバー1台でMisskeyを構築する場合は、nginxの使用をお勧めします。

ロードバランサーを設置する場合にはnginxをインストールせず、Misskeyのnginx設定を参考にロードバランサーを設定するのがよいと思います。

Add more swaps!

スワップを設定している場合、メモリが合計で3GB以上でなければスクリプトが動作しないようになっています。

途中で失敗してまたスクリプトを実行する場合

万が一途中で失敗してもう一度スクリプトを動作させる場合、次のことに注意してください。

  • RedisやPostgresのインストールが終わっている場合、「install locally」はNoにしてください。
    host・port設定はそのままEnterを押します。 ユーザー名やパスワードは、前回実行した際に指定したものを入力します。

.envファイルについて

インストールスクリプトは、2つの.envファイルを作成します。
アップデートの際に使用します。

/root/.misskey.env

misskeyを実行するユーザーを覚えておくために必要です。

/home/(misskeyユーザー)/.misskey.env

systemdの場合に生成されます。

実行されているコンテナとイメージの番号を保存しています。

/home/(misskeyユーザー)/.misskey-docker.env

Dockerの場合に生成されます。
実行されているコンテナとイメージの番号を保存しています。
コンテナの番号はアップデートの際に更新されます。古いイメージは削除されます。

自分で管理する

インストール後、構成を変更する際に役立つかもしれないメモです。

"example.com"を自分のドメインに置き換えて読んでください。

Misskeyディレクトリ

Misskeyのソースは/home/ユーザー/ディレクトリとしてcloneされます。
ユーザー、ディレクトリの初期値はともにmisskeyです。

Misskeyディレクトリへは、以下のように移動するとよいでしょう。

sudo -iu ユーザー
cd ディレクトリ

もとのユーザーに戻るにはexitを実行します。

exit

systemd

systemdのプロセス名はexample.comです。
たとえば再起動するには次のようにします。

sudo systemctl restart example.com

journalctlでログを確認できます。

journalctl -t example.com

設定ファイルは/etc/systemd/system/example.com.serviceとして保存されています。

Docker

DockerはMisskeyユーザーでrootless実行されています。

sudo でMisskeyユーザーに入るときは、XDG_RUNTIME_DIRDOCKER_HOSTを変更する必要があります。

sudo -iu ユーザー
export XDG_RUNTIME_DIR=/run/user/$UID
export DOCKER_HOST=unix://$XDG_RUNTIME_DIR/docker.sock

# プロセス一覧を表示
docker ps

# ビルド (リポジトリ: local/misskey:latest)
docker build -t local/misskey:latest ./misskey

# docker run
docker run -d -p 3000:3000 --add-host=docker_host:10.0.0.1 -v /home/misskey/misskey/files:/misskey/files -v "/home/misskey/misskey/.config/default.yml":/misskey/.config/default.yml:ro --restart unless-stopped -t "local/misskey:latest"

# ログを表示
docker logs --tail 50 -f コンテナID

ワンライナーなら次のようにします。

sudo -u ユーザー XDG_RUNTIME_DIR=/run/user/$(id -u ユーザー) DOCKER_HOST=unix:///run/user/$(id -u ユーザー)/docker.sock docker ps

nginx

nginxの設定は/etc/nginx/conf.d/example.com.confとして保存されています。

Redis

requirepassとbindを/etc/redis/misskey.confで設定しています。

Q. アップデート後に502でアクセスできない

Dockerでは、起動後にマイグレーションをするため、すぐにアクセスできません。
マイグレーションが終わっているかどうか確認してみてください。

systemdの場合では、pnpm installに失敗している可能性があります。

Misskeyディレクトリで次の内容を実行し、もう一度アップデートを実行してみてください。

pnpm run clean-all

journalctlでログを確認すると、たいていre2が云々という記述が見当たります。

Q. 同じサーバーにもう1つMisskeyを建てたい

スクリプトは同じサーバーに追加でMisskeyをインストールすることは想定していません。
幾つかの設定が上書きされるか、途中でエラーになってしまうでしょう。